ガラス張りの診察室
シートン動物病院に初めてご来院される患者さんはたいがい、シートンの明るい待合室に驚かれます。 それはシートンの診察室・手術室は大きなガラス張りになっていまして、私たちの仕事ぶりや、診察風景を待合室からすべてご覧いただけるように作られているからです。
このスタイルは、シートン創設時代から一つも変わっておりません。 その当時(20数年前)、既存の動物病院の建物の多くは待合室も暗く、診察室も重厚なドアで閉ざされて、 場合によっては人は診察室に入ることも許されず、全体的にとても閉鎖的でした。 ご自分の動物がどのように治療されているかもわからず、みなさまのご心配は治療が完了するまで、尽きることがなかったと思われます。
その証拠に、長い時間お待ちの方の中には、私たちの質問や問診に正確に答えられないほど緊張されている方もいらっしゃいました。
私たちが20数年前「理想のシートン動物病院」を創りたいと考えたときに、まずどうしたら、かわいそうな動物を抱えて、 不安いっぱいでお待ちいただいているご家族の方たちに、安心してシートンの診察を受けていただけるか? 信頼して任せていただけるだろうか? と、いうことが一番の課題でした。
そこでまず、どこからでも患者さんお一人一人にアイコンタクトが取れて、私たち医療スタッフの声を、どこにいても聞いていただける・・。
それが患者さんたちにとって、一番の安心感ではないかな?と考えました。
そしてその結果がシートン動物病院の大きなガラス張りの診察室になっているのです。
シートン動物病院ではいつでも待合室から診療中のスタッフや患者さんの話し声が聞こえるように、 また何かがあったときに、すぐに待合室の患者さんの声に私たちが応えられるように設計されています。
そこで診察をお待ちいただいている間に、ご自分の前にいらした患者さんの診察をガラス越しに観察していただくことで、獣医師からどんな質問があるか、また動物の症状をどのように訴えれば正確に伝わるかを事前に知っていただくことができますし、ご自分の診察のときに落ち着いて、ゆっくりと動物たちの代弁をしていただくこともできるのです。
待合室では患者さん同士で情報交換や談笑しながら、お待ちいただけるように、情報誌や飲み物のサービスも用意してございます。
退屈で心細い診察待ち時間ですが、情報交換の場として安心して、ごゆっくりとお待ちいただけましたら、と願うばかりです。
またシートンの看護師は健康相談や世間話など、なんでもみなさまのご相談やお話し相手を勤めることができるように教育されております