動物にモーツァルト?シートン動物病院の音楽療法
シートン動物病院の待合室には心地よい音楽が流れておりますが、みなさまお気づきでしょうか?時によって、ポップスだったり、クラシックだったり、オールディズだったり。
シートン動物病院の診察室はもちろん、同じ音楽が入院室も24時間流れているのです。
心地よい音楽を聴くと植物の生育が良いとか病気の治りが良い、とか、鶏がよく卵を産む、とかよく聞きますが、本当のところはどうなのでしょうか?
これは「音楽療法」と申しまして、古代ギリシアの数学者ピタゴラスも「音楽が人の精神の乱れを癒すこともできる」と唱えています。
埼玉医科大学保健医療学部教授の和合 治久先生のお話によりますと、
慢性分裂病や自閉症などの改善、
高血圧や脳血管障害の克服、
老人性痴呆症の予防や治療、
がん患者の延命効果、
不眠症や心身の緊張や痛みの緩和などに効果があるということです、
そして和合先生はモーツアルトの曲を推奨なさっています。
なぜモーツァルトの音楽が効果的なのでしょうか。
先生はモーツアルトの曲が、人の健康を支えている生体機能に刺激を与える高周波を豊富に含んでいるから、とおっしゃいます。
多数ある音楽の中でも特にモーツァルトの音楽は3500ヘルツ以上の高周波を豊富に含んでいます。(一般的には周波数が高いほど音が高くなります)
この高周波音はせき髄から脳にかけての神経系を効果的に刺激し、その結果健康を支えている生体機能に良い影響を及ぼします。
そのためクラシック音楽の中でも特にモーツァルトの音楽が音楽療法として最も効果的なのだそうです。
(※人が感じ取れる周波数・・・15~20,000ヘルツ、※日本語の周波数・・・約125~1,500ヘルツ)
毎日、私たちは音楽の中で生活をしたり仕事をしていますが、確かに、音楽があると仕事の能率が良かったり気分が落ち込まずに済んだりいたします。
音楽のもつ不思議な効果なのでしょうけれど、
私たちのシートン動物病院では、具合の悪いかわいそうな動物たちに早く良くなってもらいたい、という願いからそんな音楽療法も取り入れています。