動物の年齢の調べ方
私のネコのコマチ(MIX ♀)は今年の春に10歳になります。(左写真)
コマチは10年前にうちに来たときに、生後40日ぐらいでしたので(捨て猫だったので誕生日は、正確にわかりません)計算して10歳とわかります。いたずら好きで毛つやも良く、とても元気にしていますが、人間の年齢に換算すると大体50~60歳ぐらいというところです。写真のとおりかわいいお顔でも、
熟女真っ盛りという年齢なのです。動物の年齢も人間に例えると、よくわかる気がしますね。
では誕生日のわからない野良ネコ、捨て犬や野生動物の年齢はどうやって調べるのでしょうか?
実は動物の体の特徴から推察する方法があるのです。 だんだんと年をとってきますと、人間と同じように動物たちも体に変化が現れます。 シートン先生は「歯」の数や、乳歯と永久歯がどのように生えているかとか、歯の磨り減り方や、毛つや、顔つき、体つきから動物の年齢を推定しています。またシートンでは行いませんが、メスの卵巣の黄体の数を数える、ウシ科(ニホンカモシカも)の動物では角輪を数える、などの年齢の調べ方があります。
野生の哺乳類では歯のセメント質にできる年輪の数から、正確な年齢を知ることができるそうです。 かわったところでは、耳垢から年齢を推察できる動物もいます。 ヒゲクジラの仲間は木の年輪のように1年に1層の耳垢がたまっていきます。ですから耳垢をとりだし観察するのだそうです。 シロナガスクジラでは110歳という記録があるそうです。
さすが、地球最大の動物!長生きですね。
さて、シートン動物病院の患者さんたちは皆さん、長生きですよーーーー!
シートンネコのシロ(MIX ♂)さんは、3年前に21歳で亡くなりました。 14歳で腎不全になりましたが、お薬と食事療法で元気に天寿を全うしました。
シートン犬のじんたろう君(MIX ♂)も、19歳で亡くなる直前までシートンの番犬として働いてくれました。
今ニャンコ、ワンコは15歳以上の子は当たり前ですし、みんな元気で長生きです。
動物たちも獣医学の発達とご家族の手厚いお世話のおかげで、高齢まで長生きできるようになりました。 また同時に人間と同じように、動物たちも高齢による認知症や寝たきりの話を良く聞くようになりました。
それはそれで問題もあるのですけれど、やっぱり人間も動物たちも、元気で長生きが一番!!ですよね。
皆さまのご健康を心より願っています。