「ひかげ」さんの便秘
今日は午後から シートンネコ(シートン動物病院の飼育しているネコ)の「ひかげ」さんの便秘の処置がありました。
エリザベスカラーをつけたまま、ときどき診察室をのんびりお散歩していますので、ご存知の患者さんも多さんいらっしゃることでしょう。
ひかげさんは10年ほど前交通事故にあい、かわいそうに大ケガをしてしまいました。 シートン先生に何回も手術をしてもらって命をとりとめたニャンコの一人です。 いろいろ手を尽くしてもらったのですが、独自ではオシッコを膀胱にためることができなくなってしまいました。だからいつもオシッコを垂れ流している、かわいそうなニャンコなのです。 でも、スタッフの愛情あるお世話のおかげで 今はゆっくりのんびり、 シートン動物病院で人生(にゃん生)を楽しんでいてくれています。
さて、最近ひかげのウンチが出にくいので、看護婦さんたちも 皆心配していたのですが、今日はシートン先生に診察してもらいますと。。。。 なんと!!! ひかげのお腹のなかは、ウンチでいっぱいになっていました。 このままで、食欲もなくなってしまいますし、 吐き気もして苦しむことになってしまいます。 ひどくなったら、腸を手術しなくてはならなくなるかもしれません。 (人間の場合の便秘を想像してください、かなり苦しいでしょう?)
そこで、外来診察の一段落したころから、 ひかげのウンチを取り出す処置が行われました。まず、麻酔を軽くかけてひかげさんにストレスがかからないようにし、お腹の上から手で押しながらウンチを搾り出します。 先生の魔法の指で かなりの量のウンチがとれました!! でもまだ、お尻のほうに(骨盤の内のほう)すごく硬いウンチがあるとのこと。
お尻から指を入れて 先生がウンチをかき出します。 ネコの肛門は小さいくやわらかいので傷つけないようにそっと、やさしくかき出して。ていねいに。。ていねいに。。
10分ほどで処置は終わりました。
麻酔が覚めて、 ひかげさんの調子のよさそうな顔! 早速、看護婦に夕飯をねだります!
病院全体にほっとした空気の流れた午後でした♪
よかったね!ひかげさん!!!